◎ソフトバンクの将来(2005/12/07up)
割安株の長期投資しか興味がない自分にとって、ソフトバンクという会社は魅力的とはいえない会社でした。
自己資本比率は低いうえに借金がたんまり。
「ここにあるのは何なのか?」
と問われればヤフーなどの含み益豊かな保有株と強力な通信インフラ。
これだけでは投資対象としては考えられない銘柄だったのですが、
ちょこちょこ調べていくうちに面白いことがわかりました。
実は疑問に思っていたことがひとつあります、それは
このあいだの楽天とTBSの経営統合問題。
なぜ楽天があのような無茶な行動をしたのか意味がわかりませんでしたが、
背後にはソフトバンクとヤフーの脅威があります。
それは今夏に話がさかのぼります。
夏から上昇を続けているソフトバンクの株価。
今夏にいったい何があったのか?
調べてみると、今夏にNHKを含めた放送局首脳が孫氏との会談に応じて前向きな姿勢を示したようであることがわかりました。
何に前向きな姿勢なのか?
ずばり「テレビの持つコンテンツをソフトバンクに提供すること」です。
このままほっておくとソフトバンクがテレビ各局と手をつなぐことになります。
ソフトバンクには協力な通信インフラがあり、最大のポータルサイト・ヤフーが存在する。
ソフトバンクにとってはテレビのコンテンツがほしいくて、
テレビ各局が生き残りを考えるうえではぜひとも最大のポータルサイトであるヤフーと手をつないでおきたい。
お互いの意見は合致して、孫氏の会談にも応じたのだと思います。
こういう状況を目の当たりにして楽天は多少強引にいってもいいので、いまのうちにテレビ局を取り込んでおかないとソフトバンクに独占されてしまうと考えたのでしょう。
楽天は前々から資本提携をTBSに申し込んでいましたが、TBSは前々からのらりくらりと楽天の申し込みをかわしていました^^;
しまいにはTBSは電通やビッグカメラに増資を引き受けさせ、
ここでもう楽天・三木谷さんの中の何かがプチンと切れてしまった。
そこでTBSの株を買占めを決行する。
「いまのうちにテレビ局を取り込んでおかないと、ソフトバンクにとられてしまう。
手法は多少強引でもよい!」
ソフトバンクにしてみれば余裕だと思います。
どんなネット系企業ががやがや騒ごうと、ヤフーという最大のプラットホームを擁しているのだから。
独占体制は整っています。
おまけに強力な通信インフラも擁している。
もしかすると彼がメディアの頂点にたつときがくるかもしれません。
メディア王・孫正義!
う〜ん、想像はつきにくいけれどもしかすると・・・。
※現在の株価は明らかに高すぎるかな。今夏の出来事が終った後に外資がたっぷりかっさらっています。外資が買っている理由は管理人の考えと同じではないかもしれませんけど。。
9月ごろの株価で判断すれば買いだったのかもしれませんが、いまは投機だと思ってます。
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