◎長期投資の心得3(2005/10/24up)
バフェット・グレアム関連の本を読んでいると、こういう文をよく見ます。
「株を買うときはその会社自体を買うつもりで買いなさい。」
去年のいまごろにこの文章とはじめて出会いました。そのころはいまいち意味がわからなかったのですが、最近この文章の意味についてよく考えてみました。
個人投資家にしてみれば、資金力も乏しいし、会社自体を買うと言われてもいまいちピンときません。
いくら資金を集中させてひとつの銘柄を買ったとしても、数パーセントにもならない、せいぜい0.数パーセントが限界です(持ち株比率)。
しかし、そのわずかな0.数パーセントでも考え用によっては、会社自体を買っていることになります。
「会社は誰のものか?」
ライブドアとフジテレビがわいわいやっていたころに流行った言葉ですが、
会社は明らかに株主のものです(現実問題としてですよ)。
そう!株を持っている人のものなんですよ。
そこではたとえ、たった1単位分の株しか持っていなくても、
その会社の時価総額のなかの1単位分は、自分のものなんです。
より具体的にイメージすると、
例えば、その会社で稼動している機械があるとしたら、その機械の一部は自分のものなんです。
(株券という形で買っているけれど。)
そう考えると、今持っている株に対して親近感がわくのではないでしょうか?
私が保有している銘柄にスターバックスコーヒーがありますが、
おそらく私が買った分の何か(例えばコーヒーを沸かすガスコンロとか^^)が、きっといまも私の代わりに働いてくれてるでしょう。それできっと利益をあげてくれてるでしょう。
こういったことがもっと具体的にイメージできるならば長期投資の考え方がより深まり、日々の小さな株価の変動なんてささいなことだと理解できると思います。
「いい企業を買ったとして、もしその後10年間市場が閉鎖してしまってもいっこうにかまわない。」
バフェットの言葉もわかるような気がします。
長期投資家は株価を買っていません、会社自体を買っているようです。
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